本作「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」の時代設定は1957年…。
インディの宿敵ともいえるナチス第三帝国は第2次世界大戦の終結と共に壊滅し、今回のお相手を務めるのはソ連軍…。
ただ、スターリンもヒトラー同様、何やら怪しげな神秘のパワーを追い求めているようで、やっている事はナチスドイツとさほど変わりありません(笑)

ソ連といえば、1955年にNATO(北大西洋条約機構)に対抗して、東ドイツなどと共にワルシャワ条約機構を締結、東西の冷戦も激化してゆく訳ですが、そういった時代背景をストーリーの隠し味として味わえるかどうかで、この作品の楽しみ方も変わってくると思います。

序盤こそ赤狩りに代表されるマッカーシズム運動だとか、ロズウェル事件だとか、ネバダの核実験だとか、エルヴィス・プレスリーが唄う「ハウンドドッグ」だとか、当時の世相や風俗などをさり気なく取り込んで時代色を出そうとしておりますが、南米に舞台を移してからの中盤以降はこの辺りはきっぱり切り捨て、活劇に集中させる展開…なかなかうまい構成です。
今回のお宝のモチーフであるクリスタル・スカル(水晶ドクロ)ですが、もともとは1920年代から中南米で次々と発見されている有名なオーパーツですが、本作のそれは全くの別物と考えていいでしょう。
このクリスタル・スカルの驚きの正体が判明してからの展開は、予定調和とでも申しましょうか、ラストまで見え見えの筋運びなのですが、何せ製作と監督がルーカスとスピルバーグなのでご愛嬌というところです(笑)

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