爆発!危険!エアコン取り外しのポンプダウンを素人が自分で安全にやる方法と注意点

引っ越しなどでルームエアコンの移設や撤去や廃棄をする場合、取り外しのためポンプダウン(ガス回収)をします。操作を誤ると室外機が爆発する危険な作業ですがDIYで素人にもできるよう、圧力計(ゲージマニホールド)は使わず、キッチンタイマーを使ってやりました。コンプレッサーの爆発事故や冷媒の放出をしない簡単で、安全な方法や考え方を詳しく説明しました。

【目次】
0:00:00 はじめに
0:03:10 異論もあります
0:04:44 ポンプダウンの危険性
0:06:41 東京都商品等安全対策協議会の提言
0:14:00 エアコンの仕組み
0:19:34 ポンプダウンの説明
0:21:19 配管に空気が入ると圧縮機が破裂
0:23:34 爆発をさける方法
0:30:06 ポンプダウンの手順の疑問
0:37:17 各メーカーの説明書のポンプダウン手順
0:41:11 実際の自分なりのポンプダウン手順
0:42:08 ポンプダウン作業の流れ
0:56:14 配管が負圧になっているか確認
1:01:05 時間でポンプダウンを終了する方が良い
1:05:00 爆発させないための警告

※1.東芝のルームエアコンの場合、ポンプダウンは4分ほどやったほうが良いという情報もあります。
※2.動画の2分管、3分管の配管の並びはダイキン製ルームエアコンの場合だけです。他社は逆になっています。

エアコンの取り外しをするときに、下手すると室外機が爆発します。 この爆発が起こることがあるのは、ポンプダウンという作業をしているときです。エアコンの移設や廃棄でエアコンの取り外しをするときに、冷媒を室外機に回収して封じ込める作業をしないといけませんがこれをポンプダウンと言います。この作業はエアコン工事の中では最も危険を伴う作業だと私は思っています。ルームエアコンの基本的な仕組みは全部同じなのでポンプダウンも全部同じです。冷媒もいろいろ変わっていますが、R22以降であれば同じやり方で問題ないはずです。私なりに考えて事故にならない各メーカー共通のポンプダウンのやり方をまとめてみたいと思います。実際の作業の様子も記録して説明します。ポンプダウンだけに特化して説明も加えて詳しい動画を作りました。
私はこの方法でポンプダウンを何回もやって失敗したことはありませんし、もちろん爆発したこともありません。しかし、世間には異論もあるので視聴者の皆様がポンプダウン作業をされる場合には可能な限り多くのコメントやその他の情報にも目を通していただいて、私のやり方も含めて何が正しいのか、総合的にご自身でご判断ください。

事故情報データバンクシステム
http://www.jikojoho.go.jp/ai_national/
によると、室外機が爆発するという危険な事故はこの10年間で11件です。この十年間で死亡事故こそありませんが重傷事故があるし、もっと過去には死亡事故もあったらしいですし、ともかく激しい爆発が起こります。いずれも圧縮機あるいはコンプレッサーに空気が入ってその圧縮機自体が破裂する事故です。圧縮機が破裂するエネルギーは凄まじいのですぐ近くに人が居たら死亡することもありえます。。
「東京都商品等安全対策協議会」が詳しい報告書を出されていて、その中に
「インターネット上には、エアコンの取外しに関して消費者自身を対象に
その方法を説明しているサイトが確認される」
として、このことを懸念されています。そして、次のように提言されています。
「消費者自身が取外し等を行うことは適当ではなく、自粛・自重(じちょう)する必要があると考える。専門技術者による安全な取外しができる環境づくりを促進することが望まれる。」
簡単に言えば、素人は手を出してはいけません。専門の業者さんに任せなさいということです。私はそういう考え方ではありません。ポンプダウンは特殊な工具は要らないし普通に素人でもできる作業です。大事なことは、素人がやっても絶対爆発しないようにするにはどうすればいいか。何をしてはいけないか。そこのポイントは何なのか。それは何も圧力計を使うとか専門性の高い高度な作業ではありません。そういう情報をわかりやすく発信することのほうが大事です。自分でできることをできるだけ自分でやりたいと思っている人はたくさん居ると思います。そういう人が失敗したり、迷ったりしないようなわかりやすい情報がたくさんあれば良いと私は考えています。素人がやるから事故が起きるという短絡的なことは全然言えません。逆に専門家なら事故は起きないかというと、2009年のエアコンの展示会場での撤去作業はメーカーの人か電気屋さん、つまり専門家の事故です。空気さえ入れなかったら爆発は絶対に起こりません。それをやってしまうのは単純ミスです。ポンプダウンの最中に配管のナットを緩めてしまうということです。しかし東京都商品等安全対策協議会は
「エアコンの工事全般についての事故の未然防止のため、日本冷凍空調工業会では工事業者を対象に、据付説明書を遵守する旨の冊子を作成している。この中では、ポンプダウン時にゲージマニホールドの使用が推奨されている。消費生活総合センターに寄せられた相談では圧力計は使用されていなかった。」
とおっしゃっています。
日本冷凍空調工業会が推奨するポンプダウンの方法は下記です。
https://www.jraia.or.jp/product/home_aircon/t_pumpdown_work.html
日本冷凍空調工業会はフロンを扱うメーカーとか業者さんのプロの民間団体です。公の行政と同じ意見です。工業会でエアコンの事故防止のために圧力計の使用を推奨している。東京都に消費者から寄せられた相談では圧力計が使われていなかったと、そのことについて協議会が問題視されています。事故情報データバンクシステムでも圧力計が使われていなかったことを2014年と2015年の事故について問題視されています。行政や業界団体は爆発事故の防止のために圧力計を使うべきだと言っているように解釈できます。圧力計を使えば確かに爆発のリスクは減りますが圧力計を使わなかったらポンプダウンがちゃんとできないということはないし、ましてや爆発するということもありません。
爆発させないようにするのは単純なことです。配管に空気を入れさえしなければ絶対に爆発はありません。基本的なエアコンの仕組みや構造をわかっていれば、単純ミスはしないと思います。たとえばコンプレッサーが動いているのに配管をはずすといったありえないミスはしないと思います。エアコンの大事な部分は全部室外機の中にあって、心臓部がコンプレッサーです。コンプレッサーは圧縮機とも言いますがどうやって圧縮するかというとその後に膨張弁があって、ここは冷媒の通り道が狭く冷媒を送ると、冷媒が圧縮されていきます。圧力が上がると冷媒の温度も上がり、ファンで冷まします。膨張弁は霧吹きで吹いたみたいに液体の冷媒が霧になって吹き出してバルブを通って細い管から室内機に送られていきます。この細い管の方は送り側とか高圧側とか液管と言います。霧状の冷媒は室内機に入るとこちらは圧力が低いのでやがて気体になります。そうすると気化熱を奪って冷たくなります。そして、この管にファンで風が送られているので室内に冷風を出します。冷媒は完全に気体なって太い方の管を通ってさらに室外機のバルブを通ってコンプレッサーに吸い込まれます。冷媒はこの周回を繰り返しますが、この周回を冷凍サイクルといいます。
エアコンを取り外すとき室内機や配管に溜まっている冷媒を全部室外機に封じ込めないといけません。冷房運転をしながらまず送り側バルブを締めます。そうすると室内機や配管の冷媒が無くなって室外機に集まってきます。1分ぐらいでほぼ集まってきますが念のために3分ぐらいやるとほとんど全部集まってくるんでその頃を見計らって受け側バルブも締めてコンプレッサーを止めれば、冷媒を封じ込めることができて
こっちの方はほぼ何も無い状態になります。
ま真空とまでは行きませんけどね。
爆発を防ぐ方法はポンプダウンが終わるまで配管を外さないことです。どうしてこのポンプダウン作業でが起きるのかということですが、原因は空気が入ることです。コンプレッサー内部には潤滑のために冷凍機油がありますが、圧縮されて高温になって冷凍機油の発火点に達するとコンプレッサーの中でディーゼル爆発が起こってコンプレッサーが破裂し室外機全体は木っ端微塵になります。
以上を踏まえて自分なりのポンプダウンの手順をまとめてみました。
工具:+ドライバー、モンキーレンチ、六角レンチ(4mm)、時計
準備:配管カバーをはずしてバルブキャップを外す
①強制冷房をやって冷えを確認(10分間)
②1送り側(細管)バルブを全閉してポンプダウン開始
③3分後受け側(太管)バルブを全閉してポンプダウン終了
④電源プラグを抜いてエアコン停止
3分という時間でポンプダウンを終わるほうが圧力計の0MPaで終わるよりも回収できない冷媒は1/7程度に少なくなります。時間でポンプダウンを終了するほうが単純だし冷媒もよく回収できるし良いと思います。高価なゲージマニホールドは必要ありません。もし使うとしても低圧のシングルゲージマニホールドでいいです。
最後に爆発させない警告をまとめておきます。禁止事項2つです。
①冷房の効かないエアコンはポンプダウンしない!
②ポンプダウンが終わるまで配管のフレアナットを緩めない!

#エアコン
#移設
#ポンプダウン

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